陸上競技部

DATE:2023.03.16陸上競技部

第99回箱根駅伝インタビュー【往路】

第99回東京箱根間往復大学駅伝競走が1月2、3日に大手町-芦ノ湖-大手町間の合計217.1kmで行われた。駒大は終始前方でレースを進め、4区で首位に立つと、そこから一度も先頭を譲ることなく、走者全員が区間5位以内という圧倒的な安定感で、総合優勝。史上5校目となる3冠を達成し、大手町は歓喜に沸いた。

今回は往路を走った1区円健介選手(仏4)、2区田澤廉選手(経4)、3区篠原倖太朗選手(地2)、4区鈴木芽吹選手(営3)、5区山川拓馬選手(営1)のインタビューを紹介する。(次回は復路選手のインタビューを公開予定)

◆1区 円健介 1:02:53 区間2位

230102_1-1.jpg(撮影:中西真雪)

――当日の調子は
「2時間くらいしか寝られなかった。いけるなというか、調子がいいなという感じがあった」

――緊張して睡眠時間が2時間に?
「箱根当日は緊張はあまりしていなくて、ワクワクした感じだった。1週間前とか前日の方が緊張していた」

――当日のレースプランは
「優勝争いをする大学(青学大、中大、順大、国学大)をマークして先着して田澤にタスキを渡そうというのがあった。集団で溜めて走ろうと思っていた」

――自身の走りを振り返って
「マークしていた大学には先着できて、自分の役割は果たせた」

――チームで三冠を勝ち取った気持ちは
「4年間やってきて良かった。今年度1年間に関しては、副キャプテンとしてチームを引っ張ってきて良かった。今までやってきたことが報われたというのがあった」

――テレビの放送はどうだったか
「1区だと映っちゃうので、しっかり整えて(笑)」

――テレビ見て反響とかはあったか
「今までにないくらいにあった。地元の友達とかが連絡をくれた」

――監督勇退を受けて
「知ったのは夏頃。そのときには監督のためにも3冠したいという気持ちがあった。今回最後に優勝した時に今までに見た事がないくらいに喜んでいたので、本当に3冠をプレゼントできて良かったと思った」

――監督が最初に勇退することを話した時に目がうるうるしていたというのを聞いたが
「だいぶ目が充血していた。こんなに本気で思ってくれていることを感じた」

◆2区 田澤廉 1:06:34 区間3位

230102_1-2.jpg(撮影:大﨑陽凪)

――当日の調子は
「あまり良くはなかった」

――コロナになってから普通に戻るまでは結構長かったのか
「1ヶ月前になって、ちゃんと走り始めたのがその1週間後ぐらい。3週間ぐらいしか練習できていなかった」

――エース対談(12月上旬)をした際はちょうどコロナになっていた時だったのか
「そう。その時なっていた」

――レースプランは
「最初落ち着いて入って、後半上げて行こうと思っていた。権太坂下ってからそのままのペースで行こうと思っていたが、練習できていない分最後まで持たなくて負けてしまった」

――自身の走りを振り返って
「あんな状態になっていて不安だったが、総合したらよかったと思う」

――チームで三冠を勝ち取った気持ちは
「やっぱり嬉しかった。駒大が三冠を達成したことがないというのもあったし、監督が辞めることも事前に知っていたので、監督が辞める時に三冠を取らせてあげたいという気持ちもめちゃくちゃあった。それが達成できたことがよかった」

――監督の退任を受けて迎えた駅伝は
「三冠をしたいという思いはあったが、退任の話を聞いて『絶対に叶えたい』と思った。その前から三冠したいとは思っていたが、監督の話を聞き、改めてまたチームを作っていかなければいけないと感じた。より一層気持ちが高まった」

――今後の目標は
「大学を卒業して実業団に行くので、チームというより個人の枠が多くなる。自分は世界陸上やオリンピックなど日本を代表して活躍する選手を目指しているので、そこを目標に頑張っていきたい」

◆3区 篠原倖太朗 1:01:58 区間2位

230102_1-3.jpg(撮影:中西真雪)

――当日の調子は
「良かった」

――いつ頃出走が決まったのか
「出走はずっと決まっていたが、3区を走ることに決まったのは12月31日。最初は4区→6区→7区→1区→7区→3区に決まった」

――レースプランは
「来る位置にもよったが、ずっとついて最後にあげる」

――自身の走りを振り返って
「『もう少し早く出ろ』とは監督から言われたが、あの状態でラスト5kmから出ても、少し不安があった。また力をつけて、ついたと思ったらラスト5kmから仕掛けられるようにしたいと思う。今回はこれで良かった」

――チームで三冠を勝ち取った時の気持ちは
「うれしかった」

――テレビの生放送はどうだったか
「初めてのテレビの撮影だったが、楽しかった」

――発ギャグは事前に聞こうと思っていたのか
「打ち合わせとかもなくて、元々は自分の番ではなかった」

――反響はあったか
「優勝したことに関しておめでとうというのは結構言われた」

――監督勇退を受けて
「お疲れ様という感じ。自分は大八木監督とこれからも練習をやるので寂しいとかは特にない。田澤さんと芽吹さん、佐藤圭汰(経1)は一緒にやる」

――いつ頃監督の勇退を知ったのか
「12月中旬ぐらいに大八木監督から話をされた」

――今後の目標は
「箱根終わって、駒大2年生エースとして自分が1番注目度が低い。しっかり自分が駒大のエースとして呼ばれるようにしたい。今各学年にエースが1人ずついるが、自分が1番レベルの低いエースだと思われていると思う。自分が1番走れるエースだと言われるようにしたい」

◆4区 鈴木芽吹 1:01:00 区間3位

230102_1-4.jpg
(撮影:清水呼春)

――当日の調子は
「出雲の後に故障をしてあまり練習が積めておらず、100%という状態ではなかった。できることはしっかりやってきたので、ある程度走れるかな、といった感じ」

――レースプランは
「状況によると思っていたが、自分のところで確実に先頭に立ちたいと思っていた」

――走りを振り返って
「練習があまり積めていない中でそれなりに速いペースで突っ込んだので、後半伸びなかったが、三冠という目標に向け、最後タイム差はなかったがしっかり前に出て山川にタスキを渡せたのはすごくよかったと思う」

――チームとして三冠を勝ち取った気持ちは
「この1年間、4年生が三冠したいとずっと言っていたので、それに選手として出雲と箱根で貢献できたことはすごくうれしい」

――翌日テレビの生放送がたくさんあったが、どうだったか
「1年生の時も経験しているので、多分疲れるだろうなとは思っていたし、案の定疲れた。ただ、なかなかできる経験ではないので、(テレビ取材に)行けてよかったと思う」

――チームの誰かに不満はありますかというテレビでの質問に「はい」と答えた?
「はい、答えました」

――誰にどんな不満があるのか
「山野さんが去年の年始に僕の天パをいじらないという目標を勝手に立てていたが、結局一年間めちゃめちゃいじられたので、それが不満だと書いたと思う」

――三冠したことで周りからの反響は大きかったか
「いろいろな方に声をかけていただいていたので、三冠もそうだが箱根にも結構影響があると思うので、優勝できたというのはみんなにも見てもらえたのではないかと思う」

――監督の退任の話を受けて
「薄々感じていた部分があるので、退任自体に驚きはなかった。ただ、生放送のインタビュー中に急に退任するといったので、その時は少しびっくりした。今言うの!?みたいな感じ」

――今後の目標
「自分が新チームでキャプテンになり、今年度のチームの目標はもう一度三冠することに決めたので、2年連続三冠はまだどこも達成していないことなので、それを達成するために自分もチームを引っ張って行きたい」

◆5区 山川拓馬 1:10:45 区間4位

230102_1-5.jpg
(撮影:東海圭起)

――箱根駅伝当日の調子は
「調子も上がってきていたので、そこまで悪いという感じではなかった」

――当日変更での出走となったが? 5区を走るのはいつ頃決まったのか
「1週間くらい前にミーティングと別に5、8区を走るから準備していておいてと言われた。5区限定というわけではなかった」

――区間や出走が決まるまでどういうふうに調整していたか
「希望は5区だったので、5区に選ばれるようにしっかりと練習とかで垂れたりしないようにして一つ一つの練習を大切にすることを意識していた」

――当日のレースプランは
「自分は前半は突っ込んでしまいがちなので、そうならないようにしっかりと後半で勝負するという形で挑んだ」

――走っていてきつかった場所はあるか
「上り坂の後半のあたりで気温がすごい下がったところで、寒くなって完全に体が動かなくなってしまっていたのでそこが1番きつかった」

――乗り越えられた要因は?
「監督の檄だったり応援だったりで乗り切ることができました」

――自身の走りを振り返って?
「後半は下り入ってからは、しっかりとペースを上げられて後半勝負というところはしっかりできたと思う。前半のところであんまりペースを上げ切ることができなかったのがまだ課題かなと思った。自分が上りは得意だと言っておきながら上りをあまり上手く走ることができなかった」

――下りをよく走れた要因は?
「下りに関しては6区の伊藤とかに下りどうやってはしったらいいかをジョグの時に聞いたりして、実際に下り坂のところでフォーム見せてもらった」

――給水担当への思いは
「元々は、金子伊吹(歴3)さんが元々は走るところだったのでそこで走れなかった悔しさとか5区の付き添いであったりして、その思いも含めていいレースにできるかなと思いました」

――大坪幸太(G4)さんからの声掛けは?
「ここから勝負だと声をかけてもらえてそこでしっかりまた気持ちが入って下りに挑めた」

ーー5区を走るという長年の夢を叶えた感想は?
「実際に走ることはできたが山の神になるという目標があるのでまだ達成できてはいない。山を走るためにこれからも練習しないと山の神にはなれない」

――同級生や地元の人や恩師からの反応は?
「最初に言われたのは詰められたところでヒヤヒヤしたと言われた。走れたことで恩を返せたのかなと思ったが、高校の時のコーチにまだまだだねという評価があった」

――三冠取った今の気持ちは
「高校時代に優勝したという経験がなかったので今回大学で初めて学校単位で優勝できて、しかも三冠もできたのでそこは嬉しかった」

――1月4日のニュース番組生出演はどうでしたか?
「こんなに朝早くから取材とかあってすごいなという思い。基本的には驚きの連続だった。全国版のニュースに出るという経験が数少ない一回だと思うのでいい経験だと感じた」

――いつ監督の勇退を知った?
「今年退任するという話は知らなかったが、どこかのタイミングでは辞めるという話はうっすらと風の噂で聞いていた」

――監督への想いは
「やっぱり少し寂しいという想いはあるが、しっかりと自分たちがこれから成長すればいいところを見せれるのかなと思った」

――今後の目標は
「トラックベストが5000mでは高校2年次、10000mでは高校1年次の記録がベストなので更新できるように前半シーズンはやっていきたい。後半シーズンは3つの駅伝を選手として出走できるようにしていきたい」

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