春関3日目　小高・三角ペア、山田・穴田ペア2回戦制す

関東学生トーナメント本戦（春関）が5月3日、有明テニスの森にて行われ、駒大からは、勝ち上がった女子シングルス2人、男子ダブルス2組、女子ダブルス3組が出場した。
結果は以下の通り。

◆女子シングルス

1回戦をストレートで勝ち上がった谷本は、2回戦で早くも、昨年のインカレインドア王者の神鳥（早大）と対決。第1シードの格上の強烈なストロークに苦戦。「相手のパワーとスピードに飲み込まれた」と語り、ストレート負けを喫した。

猪瀬は第1セット、いきなり2ゲームを獲得するが、逆転される。中盤粘りを見せるが、第1セットを落とすと、第2セットも力及ばず敗戦した。

◆男子ダブルス

第4シードの小高・三角ペアは、「自分たちのプレーができた」と、持ち味の前方でのプレーでポイントを稼ぐ。小高は「サーブの調子が良かった」と、強烈なサーブで相手を圧倒。第2セットのサービスゲームをすべてキープし、三角も冷静な判断でボレーを連発。ストレート勝利で3回戦に進んだ。

藤野・北牧ペアは、第1セット序盤オーバーしてしまう球がしばしば見受けられるも、第2セットでは積極的なストレークを見せ相手のミスを誘い優位に進める。しかし、最後は力及ばず敗戦となった。

◆女子ダブルス

前々日、前日の日没終了に伴い2回戦が行われたダブルス。山田。穴田ペアは、前日穴田が行ったシングルスの疲れの影響もあり、苦しむ展開が続いた。しかし、山田がカバーするように、ダウンザラインを決める場面も見られるアグレッシブな試合となる。第1セットを落とすも、ギャラリーの声援もあり粘りを見せ第3セットまで持ち込む。最後は相手のアウトを誘い見事接戦で白星を飾った。

駒大対決となった丸・稲葉ペアと猪瀬・髙田ペアの対決は日没のため3-6,5-1で中断。持ち越しとなった。

◆谷本ひなた(市4)

――相手の印象、対策は
「当たって砕けろ精神。コートが細い分、相手がちょっとでも嫌がってくれたらと思った。相手のパワーとスピードに飲み込まれてしまった」

――試合中苦しかった時間帯はあったか
「セカンドの立ち上がりが悔やまれる。プレッシャーをかけられたら良かった」

――周りと共に盛り上がっていたが
「ここまで来たらやりたいことをやろうと思った。そうしたら周りも盛り上がったし、自分も乗っていけた。周りの人に感謝」

――今大会の課題、収穫
「細いコートはあまり得意じゃなく不安だったが、自分のテニスの特徴を捉えながらプレーできていたのが、前の試合でできていたこと。今日の試合は全体的に劣っていたので、レベルアップするしかない」

◆猪瀬瑞希(英4)

――今日の試合を振り返って
「格上の相手だとわかっていたので、固くなることなくチャレンジする気持ちでプレーできた。ファーストセットがシーソーゲームだったがリードできていた」

――試合中、苦しかった時間帯はあったか
「苦しいというよりも楽しかった」

――終盤相手のラインがあったが
「正直苦しいポイントだったので詰めてしまった」

――相手の対策は
「インカレインドアで準優勝した相手だったので、動画は多くあり、見て対策を行った。しつこくいって、チャンスがあったらたたみかけようと思った」

――今大会の収穫、課題
「1試合目から気持ちで負けないように心がけた。それが４年間の課題だったためその点が収穫」

◆小高拓海（市4）・三角理旺（商4）ペア

――今日の試合を振り返って
三角「ダブルスは初戦で、（コートの）固さの違いもあったが、自分たちのプレーをしたら、絶対勝てると思っていたので、自分たちのプレーをすると決めて、試合に入った」

――前方でプレーしているように見えたが
三角「コートのサーフェイスが細くて（自分たちのプレースタイルに）あまり合わなかったので、前に行ってしまおうと思って、勝負しに行った」

――（小高に対して）サーブがよかったように見えたが
「調子がよかった。たまたま」

――試合中、苦しい時間帯はあったか
三角「常にリードしている試合展開だったので、そんなになかった。強いて言うなら、第2セットで、ブレイクできそうでできないときが続いていたので、その時の流れがよくなかった」

――今大会の収穫、課題
小高「初めてこのペアで公式戦に出たが、どうしたら得点が奪えるかなど収穫としてあった。明日以降生かしていきたい」
三角「公式戦では初のペアで心配な部分もあったが、二人の前で勝負するということが、決めきれれば勝っていけるかなと思った」

◆藤野恵大（G2）・北牧慶一朗（経2）

――今日の試合を振り返って
北牧「相手が第2シードということもあって自分たちが向かっていくだけだったので、ある程度ノープレッシャーでいけたが、序盤少し力みがあって自分たちの流れをつかめないままずるずるいかれてしまった。中盤あたりから自分たちのプレーをできるようになってきたが、スコアの割には実力に差があったかなと思う。ネットプレーは相手の方が上だった」

――対策してきたことは
北牧「二人ともボレーに出てくる選手ということは知っていたので、ボレーに出てきたときのストロークを慌てずに返していくことを二人で話していたが、予想以上に相手のボレーがよく、焦ってしまった」

――今大会の収穫、課題
藤野「スコア以上に実力差があったと思うので、自分たちの得意分野をレベルアップしていくことが課題」
北牧「得意なところを伸ばすことも大切だが、上のレベルになってくると、苦手な部分も克服していかなければならない。苦手な部分にも注目して練習していきたい」

◆山田梨香子（心4）・穴田琴音（歴3）ペア

――今日の試合を振り返って
山田「穴田の疲れもあって、いつものようなきれいな試合運びをできなかったので、頭を使っていろいろなことをやっていた。それが後半になっても怖がらずにプレーできたと思う」

――ライン上に乗せるプレーも見受けられたが
山田「自分でも最後の思い切ったプレーは怖かったが、それよりもダイナミックなプレーをするほうが、相手にプレッシャーになると思ったので攻めてプレーした」

――明日以降に向けて意気込み
穴田「去年の成績は超えたので、上だけ見て、一つ一つ勝っていきたい」
山田「長く穴田とペアを組んでいるので、二人で今までやってきたことを出しながら、楽しくプレーしていきたい」

◆江口淳一総監督

――今日のシングルスとダブルスを振り返って
「シングルスではもっと勝ちあがって欲しかったが、ここまで来ると相手は強豪しかいない。ダブルスは勝ったが、もっと勝ち残って欲しかった」

――ダブルスでは
「三角は優勝経験もあるし、小高はダブルスのスペシャリスト。もっと上に上がっていってほしい。北牧、藤野ペアはまだまだ経験は浅いが、今大会はいい経験になったと思う」

――最後の試合（山田・穴田ペア2回戦）は
「チーム力。男子は帰る雰囲気だったが、残って応援したのが良かった。これが駒澤のテニス」

――明日以降に期待すること
「今日勝ち残ったメンバーはインカレ本戦ストレートインになるため、明日以降は行けるところまで楽しんでもらいたい。予選に出るメンバーにはしっかり準備させる」

（執筆者：東海圭起）